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電設工具・作業工具

JIS規格の圧着工具と絶縁被覆の選び方!リングスリーブと圧着マークも解説

電気工事において圧着工具の正しく適切な選定は、接続部の安全性を確保するために極めて重要です。

絶縁被覆付端子やリングスリーブの接続作業では、使用する端子の種類に応じたJIS適合工具を選ぶ必要があります。

適合しない工具で圧着を行うと、接続不良や過熱事故を引き起こすおそれがあります。

本記事ではJIS規格に基づく圧着工具の分類や選び方、誤使用を防ぐ圧着マークの確認手順を詳しく解説します。

この記事を読んでいただきたい方

絶縁被覆付端子やリングスリーブの施工において適切な圧着工具の選定に悩んでいる方。

JIS規格に適合した工具の見分け方や正しい使用基準を確認したい電気工事士の方。

誤った工具による施工不良やダイスの圧着マークによる誤施工を防ぎたい現場管理担当者の方。

この記事を読むとわかること

絶縁被覆付端子とリングスリーブで必要とされるJIS適合圧着工具の違い。

黄色や青色などのハンドル色による圧着工具の種類識別と仕様。

圧着完了時に印字される圧着マークの役割と施工後の点検チェック基準。

現場でよく発生する誤使用トラブルの原因と正しく施工するための対策。

JIS規格における圧着工具の種類と選定基準

電気工事で使用する圧着工具は、接続する端子やスリーブの種類ごとにJIS規格で細かく分類されています。

被覆の有無や端子の形状に合致した工具を使用しないと、適正な圧着力が加わらず施工不良の原因となります。

特に絶縁被覆付端子と裸端子、リングスリーブでは、それぞれ使用する専用の圧着工具が異なるため注意が必要です。

絶縁被覆付端子用と裸端子用圧着工具の違い

絶縁被覆付端子は、端子根元にプラスチックなどの絶縁被覆があらかじめ装着されている端子です。

この端子を固定する際は、被覆を破らずに内部の金属筒と導体を適切に圧着できる専用工具を使用します。

裸端子用の工具で絶縁被覆付端子を圧着すると、強すぎる圧力で被覆が破壊されて破れるリスクがあります。

逆に絶縁被覆用の工具で裸端子を圧着すると、締付力が不足して電線が引き抜ける危険が生じます。

両者はダイスの形状や加圧構造が異なるため、必ず端子の仕様に対応したJIS規格品を選びます。

工具の種類適用する接続部材JIS規格およびハンドル色主な特徴と選定ポイント
裸圧着端子用裸端子・裸スリーブ(P・B型)JIS C 9711(ハンドル色:黄色)ダイスが突起状で金属同士を強く圧着する
絶縁被覆付端子用絶縁被覆付圧着端子・スリーブJIS C 9711(ハンドル色:赤色等)被覆を潰さずに均一に締め付ける
リングスリーブ用裸状リングスリーブ(E型)JIS C 9711(ハンドル色:黄色)圧着後に刻印マークが残るダイス形状
リングスリーブ用圧着工具と刻印の重要性

屋内配線の電線相互接続で広く使われるリングスリーブには、リングスリーブ専用のJIS適合工具を使用します。

この工具はダイス部分に刻印機能が備わっており、圧着完了時にスリーブ表面へ識別マークが印字されます。

極小や小、中といったサイズに応じた刻印が刻まれることで、施工後に正しく圧着されたかを第三者が確認できます。

裸端子用工具でリングスリーブを圧着すると、刻印が残らずJIS適合の施工として認められないため厳禁です。

必ずハンドル部分にリングスリーブ用と明記されているJISマーク付きの指定工具を用意します。

圧着マークの確認手順と現場での正しく確実な施工方法

圧着作業を安全に完了させるためには、施工後の外観点検と圧着マークの確認が欠かせません。

作業手順を標準化し、施工管理を行うことが過熱や断線事故を防ぐ最善の対策となります。

圧着マークが示す意味と判定のチェック基準

圧着完了後にリングスリーブ表面に浮き出る刻印を圧着マークと呼びます。

このマークは電線の太さと本数の組み合わせに対して、適切なダイスサイズで圧着されたかを証明する記号です。

マークが潰れて読めない場合や、規定と異なるマークが刻印されている場合はダイス選択の誤りを意味します。

施工後はすべての接続部において、目視で圧着マークの鮮明さとサイズが一致しているかを確認します。

不鮮明な刻印や不適切なダイスによる刻印が見つかった場合は、その場で切り取って再施工を行います。

成形確認機構の役割とメンテナンス管理

JIS規格に適合した圧着工具には、最後までハンドルを握り切らないと開かない成形確認機構が備わっています。

このラチェット機構により、施工者の握力不足による圧着力の不足を構造的に防止することができます。

ハンドルが途中で戻らない仕組みを理解し、カチッと音がして解放されるまでしっかりと握り切ることが基本です。

また長年使用した工具は軸の摩耗やダイスの変形により、規定の加圧力を保てなくなることがあります。

定期的にゲージを用いてダイス隙間を測定し、精度が落ちている工具は早めに校正や交換を行います。

よくある質問(FAQ)

Q1. 絶縁被覆付端子を裸端子用の圧着工具で施工してもよいですか。

A1. 施工できません。裸端子用の工具は被覆を破壊し破れてしまうため、必ず絶縁被覆付端子専用のJIS適合工具を使用します。

Q2. リングスリーブ専用の圧着工具を見分ける方法はありますか。

A2. ハンドル色が黄色で、本体にリングスリーブ用という表示やJISマークが刻印されていることで見分けられます。

Q3. 圧着マークが不鮮明で読めない場合はどう対処すべきですか。

A3. 加圧不足や工具の不具合の可能性があるため、該当する接続箇所を切断し新しいスリーブで再施工してください。

Q4. 圧着工具のハンドル色にはどのような規定や意味がありますか。

A4. JIS規格により、裸用やリングスリーブ用は黄色など工具の種類ごとに誤使用を防ぐ識別色が定められています。

Q5. JIS適合の圧着工具を使用しないとどのような問題が起きやすくなりますか。

A5. 圧着強度の不足による電線抜けや、接触抵抗の増加による発熱・火災など深刻な事故につながる危険があります。

Q6. 成形確認機構とはどのような機能を持っていますか。

A6. 規定の圧着力に達するまで工具が開かない構造のことで、握り不足による施工不良を防止する仕組みです。

Q7. リングスリーブ小に1.6mm電線2本を接続する場合の圧着マークは何になりますか。

A7. リングスリーブ小を使用して1.6mm電線2本を接続する場合、圧着マークは極小(○)となります。

Q8. 圧着工具の点検や校正はどのくらいの頻度で行うべきですか。

A8. 使用頻度によりますが、少なくとも年に1回は専用ゲージでダイス部の摩耗を点検し精度を確認することが推奨されます。

まとめ

圧着工具の正しく適切な選定と適切な使用は、電気工事の安全性を支える基本中の基本です。

絶縁被覆付端子やリングスリーブなど、施工する接続部材の仕様に合わせたJIS適合工具を必ず使用しましょう。

圧着マークの点検や成形確認機構の活用により、施工不良を未然に防ぎ信頼性の高い現場作業を実現してください。

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