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お世話になっております。HILTI阪神地区代理店の山内商事株式会社でございます。
山内商事ではお客様の施工技術向上をサポートするために、
定期的に施工方法を解説した動画を配信しております。
今回は注入式ケミカルアンカー(HIT-1)を用いて行う施工の手順について
動画と画像を使って解説します。
注入式ケミカルアンカーは緩み止めのために適性トルクで締めることと適切な穿孔径・深さにすることが重要です。
当記事を最後までご覧になっていただき、ご参考いただけますと幸いです。
注入式ケミカルアンカー(HIT-1)の施工手順についてご紹介させていただく前に、
注入式ケミカルアンカーの概要に関して簡単にご紹介いたします。
注入式ケミカルアンカーの特徴は下穴に接着剤を注入することで、接着剤の主液と硬化剤が化学変化を起こして硬化し、定着部に固着します。また、カプセル式ケミカルアンカーのようにボルトを回転させず埋込むことができます。
注入式ケミカルアンカー(HIT-1)の主な用途としては、
・空調設備設置
・衛生設備設置
・その他中軽量物設置
などが挙げられます。
今回は注入式ケミカルアンカー(HIT-1)の施工手順を動画で解説します。
それでは、動画の中で出てきた注入式ケミカルアンカー(HIT-1)の施工において確実に抑えておきたいポイントを以下で詳しく解説いたします。
今回はM10の寸切を使用するので、
HILTIのハンマードリルビット TE-CX12-17を装着し、
穿孔径はM12、穿孔深さは60にマーキングをして穴をあけていきます。
今回はHILTI TE6-A22を使って下穴を穿孔しますので、
集塵システムDRSを装着します!
DRSとは集塵装置のことで、これを使うことで切り粉の飛散を防ぐことが可能です。
特に、天井作業の際は集塵装置なしで激しく飛散するため必須と言っても良いでしょう。
穿孔後の切り粉が少なくてきれいなため、DRSを使用することをオススメします!
対象物に下穴をあけます。
HIT-1の仕様はこちらから!
穿孔後は、必ず孔内の切粉を完全に除去しましょう。
今回はHILTIのダストポンプとブラシHIT-RBを用いて清掃します。
施工前に必ず使用期限に問題がないか確認を行いましょう。使用期限が切れたもので施工すると硬化しづらくなってしまいますので注意が必要です。
先端をカッターで切り落とし、
注入式ケミカルアンカー(HIT-1)にミキシングノズルを取り付け、
コーキングガンに装着します!
HIT-1は通常のコーキングガンで注入し施工することが可能なので便利です!
直接注入する前に主液と硬化剤をミキシングし、
確実に混ざるように、捨てショットを6回程度行いましょう!
ミキシングが完了したらノズルの先端を孔底まで突っ込み、
穴の3分の2程度まで注入していきます!
注入できたら、寸切を回しながら挿入しましょう。
溢れた場合は、硬化する前にウエスなどで拭き取ってください。
取付物は硬化時間が経過したのちに留め付けるましょう。
注入式ケミカルアンカー(HIT-1)は温度により硬化する時間が大幅に変わります。
今回は温度が5度でしたので、2時間の硬化時間を待ちます。
温度と硬化時間の対応表はこちらになります。
母材温度 | 0℃~5℃ | 5~10℃ | 10℃~20℃ | 20℃~30℃ | 30℃~40℃ |
---|---|---|---|---|---|
ゲル状時間 | 45分 | 25分 | 15分 | 6分 | 2分 |
硬化時間 | 3時間 | 2時間 | 100分 | 45分 | 25分 |
注入式ケミカルアンカー(HIT-1)などアンカーの詳細はこちらから!
硬化時間が経過した後、取付物を設置し留めつけていきます。
HIT-1でM12の寸切を使用する場合、最大締め付けトルクは20Nですので、今回は20Nまで締め付けます。
(最大締め付けトルク以内で締め付けるようにしましょう。)
以上で注入式ケミカルアンカー(HIT-1)の施工は完了です!
ぜひ参考にしてみて下さい!
以上で注入式ケミカルアンカー(HIT-1)の施工方法、施工条件はこちらから!
いかがでしょうか。
日本ヒルティと山内商事株式会社では、お客様にファスニングシステムを正しくご理解いただき、施工後の品質管理を確実に行っていただくため、技術支援を目的とした各種セミナーを開催しております。
詳細はお気軽に山内商事株式会社までお問い合わせ下さい。
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