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高耐力アンカーボルト(HIT-Z)の
施工手順を動画で解説

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はじめに 

この記事をご覧いただいている皆様

お世話になっております。HILTI阪神地区代理店の山内商事株式会社でございます。

 

山内商事ではお客様の施工技術向上をサポートするために、

定期的に施工方法を解説した動画を配信しております。

 

今回はHILTI製 高耐力アンカーボルト(HIT-Z)の

施工手順について動画と画像を使って解説します。

 

HILTI製の高耐力アンカーボルト(HIT-Z)は、

標準的な全ねじボルトよりハイスペックな素材となっており、

大きなネジ山部は冷間圧造による金属効果が発生し、

特殊なコーティングによるざらつきで付着性能を強化しております。

HY200-Aと組み合わせることでコンクリートのひび割れの開閉や振動に対応し、

世界初の欧州耐震C2認証を取得しました。

※従来の欧州耐震C1認証は、静止状態のひび割れに対する耐震性のみの評価でしたが、

 2013年に欧州耐震C2認証として、

 「開閉するひび割れ」による評価にグレードアップしたものが追加されました。

 

HIT-Zボルトの主な用途としては、

鉄鋼業や工場での機器設置や手すりの取り付けなどが挙げられます。

 

当記事を最後までご覧になっていただき、ご参考いただけますと幸いです。

アンカーボルトとは

高耐力アンカーボルト(HIT-Z)

施工手順についてご紹介させていただく前に、

アンカーボルトの概要に関して簡単にご紹介いたします。

 

アンカーボルトとは、

接合筋および、アンカー筋の総称です。

接合筋:金属系アンカーにおいて、めねじアンカーに差し込む異形棒鋼あるいは全ねじボルト

アンカー筋:接着系アンカーのうち、母材に埋め込む異形棒鋼あるいは全ねじボルト

 

全ねじボルトは形状がねじですので、

アンカーボルトとして使用するだけでなく、

同様に物の取り付けとしての役割が多く、幅広く使用されています。

また、異形棒鋼はRC造の建築物における基礎や柱・壁など

コンクリートに打ち込まれることがほどんどです。

それでは動画をご覧ください

今回は高耐力アンカーボルト(HIT-Z)の

施工手順を動画で解説します。

 

それでは、動画の中で出てきた高耐力アンカーボルト(HIT-Z)の施工において

確実に抑えておきたいポイントを以下で詳しく解説いたします。

下穴の穿孔(TE6-A22-DRS、TE-CD 14/37)

  • 1
    下穴を穿孔

今回は吸塵ビットTE-CD 14/37を使って下穴を穿孔します。

HILTI製ハンマードリル TE6-A DRSに装着し、

HILTI製バキュームクリーナーVC20を組み合わせます。

それぞれ規定の埋め込み長の位置にマーキングを行います。

セッティングが完了したら、穿孔を開始します。

今回はHIT-Z M12×140を使用するので、

HILTIのハンマードリルビット TE-CD 14/37を装着し、穴をあけていきます。

吸塵ビットを使用することで切粉を最小限に抑えることが出来ました。

穿孔の際は、上記のような吸塵ビットや集塵システムDRSを使用すると効率的です。

DRSとは集塵装置のことで、これを使うことで切り粉の飛散を防ぐことが可能です。

特に、天井作業の際は集塵装置なしで激しく飛散するため必須と言っても良いでしょう。

穿孔後の切り粉が少なくてきれいなため、DRSを使用することをオススメします!

TE 6-A DRSの詳細はこちらから!

  • 2
    孔内の清掃

穿孔後は、必ず孔内の切粉を完全に除去しましょう。

今回はHILTIのダストポンプ、スチールブラシHIT-RBを用いて清掃を行います。

注入式アンカーHY200Aの注入のポイント

  • 1
    注入式アンカーHY 200-Aのミキシング

注入式アンカーHY200Aは2液性ですので、

主剤と硬化剤が完全に混ざるよう、ミキシングを行いましょう。

  • 2
    注入式アンカーHY200Aを下穴へ注入

ミキシングが無事完了したら、下穴へ注入していきます。

この際、必ず下穴の孔底から注入を行うようにしましょう。

下穴の2/3まで注入します。

その他アンカーの詳細はこちらから!

アンカーボルトHIT-Zの挿入のポイント

  • 1
    アンカーボルトの挿入

打ち込み後はスパナ類を用いてナットを締め付け、

取付物が固定されているか確認します。

挿入時にケミカルが溢れた場合は、

硬化してしまう前にウエスなどで必ず拭き取ってください。

高耐力アンカーボルトHIT-Zは、

接着系アンカーの従来の固着原理「接着」「せん断抵抗」に加え

「支圧効果」もありますので、

高耐力かつ、ひび割れ・耐震に効くアンカーボルトとなります。

 

また、浅打ち時でも標準施工の全ねじボルトと同等の耐力を発揮します。

耐力比較 M8 M10 M12 M16 M20
HIT-Z浅打ち耐力 9 N・m

12.4 N・m

19.2 N・m 27.8 N・m 44.2 N・m
上記浅打ち深さ 60mm 70mm 90mm 110mm 150mm
全ねじBT標準埋込耐力 8.6 N・m 13.8 N・m 20 N・m 28 N・m 44.4 N・m
上記標準埋込深さ 80mm 90mm 110mm

125mm

170mm

芯棒の頭部がアンカー本体の頭部に接するまで打ち込んでいきます。

その他アンカーの詳細はこちらから!

トルク管理のポイント(DPG-100)

  • 1
    完全硬化後のトルク管理(DPG-100)

注入したケミカルアンカーHIT-HY 200-Aが硬化したら、

HILTI製アンカーテスター DPG-100を使用してトルク値を測定します。

まずは標準施工のボルトを測定していきます。

標準施工の標準トルク値は20kNとなります。

無事に20kNまで計測を行えました。

浅打ちの場合は標準締め付けトルク値は15kNですので、

15kNに達するまで回してきます。

  • 母材破壊を起こす場合

今回せっかくなので、母材が破壊を起こすまで締め付けを行いました。

今回は29~30kNあたりで母材の破壊が起きました。

オーバートルクを行うとこのように破壊されてしまうため、

必ず標準締め付けトルク値で施工を行いましょう。

HILTI製アンカーテスター DPG-100の詳細はこちらから!

あと施工アンカー講習会はこちら

今回は、HILTI製高耐力アンカーボルト(HIT-Z)施工方法について取り上げました。

使用したHIT-HY 200Aのような注入式ケミカルアンカーの他にも、

内部コーン打ち込み式アンカーやカプセル方式ケミカルアンカーなど、

アンカーや用途によって使用するアンカーボルトが異なります。

 

そして、 それぞれ適切な方法で施工・選定しないと、

誤った施工手順・トルク管理のまま施工を完了してしまうおそれがあるため、

アンカーの脱落や母材の破損など、重大な事故に繋がる可能性があります。

 

山内商事ではヒルティと共同で正しいあと施工アンカーに関する講習会を実施させて頂いております。

お客様のご要望に応じて、臨時で対応させて頂きますのでお気軽にお問い合わせください。

 

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ごあいさつ

山内雅也

HILTIのハンマードリル初号機 TE17をご存じでしょうか。
ブルーグレーの本体に赤いハンドル、もう50年近く経つ機種です。
エアロニューマチック機構を 搭載、今では、ごく当たり前の
機能ですが、当時は革新的で
素晴しい穿孔スピードでした。
さすがに、もう見かけることは無くなりましたが、数年前までは、現役で活躍しているご老体もおられました。
今もこの高性能・高耐久性は、
変る事なく息づいております。
一度、手にして頂ければ、
その品質にご納得頂けると確信しております。

 

ヒルティ永久サポート

このロゴがついている機種は、
2年間無償修理を保証します。

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